がんばれ! ゴルフボーイズ(PCE)-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：スポーツ
メーカー：メサイヤ
発売日：1989年3月28日
ハード：ＰＣＥ

ゴルフのゲーム化作品です。ＰＣエンジンのゴルフ化作品としては、ウィニングショットと言う作品が最初の作品として登場していますが、ウィニングショットからは１ヶ月も経たない内に本作が登場しています。

トーナメント、ストローク、マッチの３つのモードがあります。トーナメントモードは３つのトーナメントに順番に挑戦して、トーナメント制覇を狙います。ストロークモードは１コースを巡ってスコアを競います。マッチはマッチプレイでの対戦となります。

ショットの打ち方は少し変わっていて、タイミングを合わせるのは１回だけになっています。最初にショットの向き、クラブ、打つポイントを決めた後に、スイングの高さを決めます。そこから、ボタンを押すとスイングが始まり、決められたスイングの高さはまで振りかぶった後、振り下ろしたタイミングでボタンを押してショットを打つ形になります。タイミング合わせるのが一度だけなので、狙いやすい感じもするのですが、他の一般的なゴルフゲームとは操作が違うので慣れないと難しいと感じる部分です。

また、本作ではフォームを変える事も出来て、スタンスのオープン、クローズド、ポジションのまえ、うしろ、グリップのスクウェア、フックなどを細かく設定する事が出来ます。実際、どの程度の影響が出るのかと言うのは、良く分からない所もあるのですが、自分好みのプレイヤーとして使う事も出来るようになっています。

タイミングの取り方が独特なのは、特徴と言えなくはないのですが、細かい所でいくつか不親切に感じるところもあります。まず、ショットの方向がカップの向きに自動的になってくれなかったり、距離に合わせてベストなクラブを自動的に選んでくれたりしてくれません。アドバイスのモードがあるので、その情報を元に自分で決めろと言うところなんでしょうが、せっかくアドバイスくれるなら、クラブとか自動的に変えて欲しいとか思ったりします。

スイングの高さを決めるのがいちいちだと、面倒だと感じます。この辺もじっくりと考えてというところなんでしょうが、それだったら、良くあるゴルフゲームのようにタイミングを合わせる形の方が感覚としては分かりやすかったのではと思います。ただ、そうなると、ごく普通のゴルフゲームで本作の特徴と言うのは感じられなくなってしまうのかもしれないので、難しいところかもしれません

ちなみにアドバイスをくれるキャディさん何度も話しかけると、ゲームに関係ない事もいろいろと話してくれたりします。

コースが全部で５４ホールと言うのは多くて良いと思うのですが、ひとつひとつのコースはコンパクトに見えてしまいます。そのためか、ベストショットを打ってもあまり飛んでいないような印象を受けてしまって、爽快感が感じられないのも残念だなと思ってしまいました。

変な風にショットを打つとなぜかボールが戻ったりと不思議な現象が起こるのもちょっと気になるところです。

操作に慣れないとどうしようもないという感じの作品ですが、パスワードによるコンティニューにも対応しています。ちなみに会員番号と言う名称のパスワードになっています。難易度は難しめな感じがするのですが、エンディングをいきなり見る事が出来る会員番号なんてのもあったりします。

サウンドセレクト：会員番号で、「うしくん！」と入力する。
エンディング：会員番号で「さいごみたい」と入力する。
風速０メートルになる：会員番号で「かぜきらい」と入力。エラーとなるが、その後、会員番号を消してプレーすると風速０メートルでプレイできる。

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