死霊戦線(PCE)-おきらくゲームソフト事典-

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死霊戦線(PCE)

ジャンル:RPG
メーカー:ビクター音楽産業
発売日:1989年3月23日
ハード:PCE

概要

チャニーズヒルと言う田舎町を舞台に、超能力特殊部隊S−SWATの隊員、ライラを操作して、突如、現れた謎のクリーチャーと戦うというお話です。死霊戦線と言うタイトルから想像できるかもしれませんが、オカルトチックなクリーチャーが登場するお話となっています。

ゲームとしては戦闘がアクションのRPGとなっています。ランダムエンカウントになっていて、敵と遭遇すると2Dのアクション画面に切り替わり戦闘となります。ライラの武器はナイフや銃などで、ナイフは特に制限がありませんが、銃系統の武器には弾数の制限があります。PS処理と言う精神力を使用して、武器を強化するシステムがあります。弾は敵を倒すと落してくれますが、余るほど頻繁には落さないので、無駄遣いには注意する必要があります。

敵との戦闘では特定のボス戦以外はすぐに逃げる事が出来るので、レベルを上げる時はともかくとして、探索している時には、弾の消費やダメージを考えると、逃げた方が効率は良かったりします。

このゲーム、少し厄介なのが、パスワードによるコンティニューと言うところです。PCエンジンのこの時期のゲームであれば、仕方のない事もあるのですが、ファミコンではバッテリーバックアップが当たり前になっていた頃なので、ちょっと辛さを感じてしまいます。しかも、更に厄介なのが、やられてしまうとゲームオーバーになって、パスワードの入力をしないと再開できないところです。しかも、そのパスワードが長く、パスワード表示画面に、まちがえないようにきろくしてね!なんて書かれていると脱力してしまいそうです。

2Dの戦闘自体は最初は戸惑いますが、慣れてくるとさほど難しくはありません。どうしても進めなければレベルを上げていけばどうにかなります。ただし、ひとつだけ注意しないといけないのが、経験値が9999を超えると体力が0になってしまうバグが発生するという事。

経験値は敵が落したアイテムを入手すると上がる仕組みになっているので、そこまで近づいたら取らないようにすれば避けられるバグではあるのですが、知らないと悲惨な事になります。そこまでレベルを上げなくてもクリアは出来るとは思うのですが、楽にクリアするためにレベル上げに励むときには注意が必要です。

広大なマップをあちこち移動しながら、情報を集めて、町に何が起こったのかを探索して行くこと自体はそれなりに楽しめる部分だとは思います。ただ、同じところを行ったり来たりと言うのを繰り返さないといけなかったり、会話を二度、三度、しないと次の話をしてくれなかったりと、ちょっと不親切に感じる部分もあります。

一言の会話のために往復したり、一言聞き逃したためにまた元のところに戻らないといけないなんて事になると、ちょっとうんざりしてしまうのも事実です。この辺りは、ちゃんと情報を聞き逃さなければ良いというところなのかもしれませんが、もう少しどうにかなってくれても良かったのではと思いました。

元々はMSXで登場した作品で、PCエンジン移植版となっています。システムなどに少し変更がある移植版となっています。如何にも続編がありそうな形で終わっていますが、MSX2などでは続編が登場していますが、PCエンジン版と言うのは登場していないです。ちなみに、アクションアドベンチャーとなっていて、物語としては続きになっていますが、ゲームとしては別物と言う感じになっています。

オカルトチックな作品と言うところでの目新しさなどもあって、楽しめる部分はある作品だと思いますが、今だと遊びやすさと言う面では気になるところがあるかなと思います。


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