はにいいんざすかい(PCE)-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：シューティング
メーカー：フェイス
発売日：1989年3月1日
ハード：ＰＣＥ

はにわを操作して敵を倒していくシューティングゲームです。日本神話の神、イザナギに呼び出された、はにいが、イザナギの妻イザナミの心の中に侵入した邪悪な者を倒すために、イザナミの心の中に侵入して戦うというお話です。設定からしてシュールな作品ですが、それだけでなく、システムとしてもいろいろと変わっている作品です。

まず、ショットの向きを３６０度自由に変える事が出来ます。敵は様々な方向から登場してくるので、状況に合わせてショットの向きを変える必要があります。

また、敵を倒して得られる霊力を元に装備やアイテムを入手する事が出来ます。神様を呼んでアイテムを手に入れる事が出来るのですが、ボス戦の最中以外は自由に呼ぶことが出来ます。神様にお願い出来る事としては、すでにクリアしたステージに移動して再挑戦する事も出来ます。

ステージによっては、分岐しているところもあります。行き止まりになると直前の分岐まで戻されます。行き止まりになるところにはアイテムが落ちている事もあるので、アイテム入手を考えるならば、真っ直ぐにボスに向かうのではなく、いろいろな道を試すことが大事です。

ただし、アイテムにはマイナス効果のあるアイテムも存在しますので、出来ればどういうアイテムが出現したのかは覚えておいた方が良いです。

他にもはにわの移動によって、スクロールスピードが変わるなどの特徴もあります。

ライフ制になっているのですが、敵の攻撃は激しいので、何も考えないでプレイすると難易度は高くなります。攻略するには敵の出現パターン、攻撃パターンを覚える必要があります。ただし、ボス戦で無ければいつでも神を呼ぶことが出来るので、ピンチになったらアイテムを使用したり、どうにもならなかったら、簡単なステージに戻って霊力を蓄えてから再度チャレンジと言う事をすれば、そこまで難しくはないです。

ボス戦は神を呼べるのは直前までに限られているので、ごり押しは難しいですが、攻撃のパターンが決まっているのでそれを理解すれば、どうにかなります。

一周クリアしてエンディングを迎えると難易度の高い二周目が始まります。アイテムを手に入れる値段が上がったり、敵の攻撃が激しくなったりと厄介なのですが、一番、厄介なのが、色が変わっている事。不気味な色で、しかも、敵の弾が見にくくなっていると意地悪な仕様になっています。

特定のコマンドをタイトル画面で入力する事で、みことのりと言う、パスワードを入力してのプレイが可能になります。霊力が高い状態や装備、アイテムが揃った状態で始める事が出来る物あり、更にみことのりを入力して始めると、神様を読んだ時に、みことのりを教えてもらい、その状態で再開する事が出来るようになります。

とても、シュールだと感じる作品ですが、シューティングとしては真面目に作られているなと感じる作品です。難しいと感じる部分もアイテムでどうにかなりますし、やりごたえを求めるのであれば、アイテム未使用でプレイするという楽しみ方も出来るなと思いました。物語としてのオチもしっかりとしていて、楽しめる作品だと思います。

みことのり：タイトル画面（はじめからが表示されている画面）で、I・II・右・左・I・II・右・左・I・I・左・左・II・II・右・右を入力すると、みことのりと画面に表示され、その状態で始めると、パスワード入力場面になる。パスワードには以下のような物がある。

霊力３０万でスタート：おねがいだ かみさまおかね くださいな
全ステージに移動可能：くさまくら たびにでたくて みことのり
そのほかを除く全アイテム所有：これだけは いれてはいけぬ みごどのる
画面の色が変：みにくいよ いろがなんだか へんですよ
画面がモノクロ：ぼくんちの てれびはいまも しろくろだ

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