No・Ri・Ko(PCE)-おきらくゲームソフト事典-

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No・Ri・Ko(PCE)

ジャンル:アドベンチャー
メーカー:ハドソン
発売日:1988年12月4日
ハード:PCE

概要

偶然、拾った定期券の持ち主が、アイドルの小川範子さんだったというところから始まり、それをきっかけにコンサートに向かい、一日デートをする事になるというお話です。設定としてはいろいろとツッコミどころ満載で、ゲーム性もほとんどなく、ただ何となく選択肢を選んで、途中でクイズやらあっち向いてホイやらがあるという何とも微妙な内容の作品です。

小川範子さんのファンの方であれば、楽しめる作品と言えるのかもしれません。個人的には小川範子さんにアイドルと言うイメージがあまりなかったのですが、アイドル歌手としての活動もしていたみたいです。この作品、CD−ROMで登場した作品と言うのが大きな意味を持っています。

PCエンジンの周辺機器として登場したCD−ROM2に対応した最初の作品のひとつです。CD−ROM2は家庭用ゲーム機としては、初のCD−ROMに対応したハードと言う事でそういう意味でも大きな意味を持つ作品です。その容量を活かした実写や音楽などは印象的ですし、ゲーム中、良く喋るというのも当時としては、画期的だったと思います。CD−ROMだとこれぐらいの事が出来るというのをアピールしたというのは大袈裟な気はしますが、それまでのゲームでは出来なかった事を実現しているというのは確かかなとは思います。とは言え、だからと言って、作品として楽しめる内容になっているのかは別のお話です。

ゲーム性はほとんどないですし、ファンアイテムの領域は出ない作品だなと思ってしまいます。もう少し、ゲーム性があっても良かったのではと思ったり、ところどころ、実写で無い場面もあり、そういう部分ももう少しどうにかなったのではと思ったりします。ただし、ファンアイテムとしては、PCエンジン本体やCD−ROM2の購入費用を考えるとかなり割高になっているなと思ってしまいます。実際、キラーソフトとはならずに、本作が普及のきっかけになったとは言い難い気がします。

最後に入力した名前を呼んでくれるのですが、さすがにちょっと無理があるという感じです。ただし、後に恋愛シミュレーションゲームで、主人公の名前を呼んでくれるというのが、特徴のひとつであった作品とかあったりしますが、それに先駆けて実現しているのは、なかなか興味深い所ではあります。

ちなみに本作と同時に発売された、CD−ROM2のタイトルと言うのは、もうひとつあり、そちらはストリートファイターのPCエンジン移植版ファイティング・ストリートと言う作品だったりします。


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