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魔神英雄伝ワタル(PCE)

ジャンル:アクション
メーカー:ハドソン
発売日:1988年8月30日
ハード:PCE

概要

当時放送されていた、魔神英雄伝ワタルのゲーム化作品です。ワタルと龍神丸を操作して、ドアクダーを倒すために戦うというお話になっています。アニメと同じ様に創界山が舞台になっていて、各界層がひとつのステージになっています。

ステージは前半と後半に分かれていて、前半はワタルで戦い、後半は龍神丸で戦います。前半ステージでは敵を倒すとお金を得る事が出来、それによって、武器やへんたまを購入する事が出来ます。武器やへんたまは後半のステージで使う事が出来ますのでしっかりと稼いで手に入れておく事が重要です。

ワタルも龍神丸もライフ制になっています。ザコ敵との戦いではダメージ受けてもすぐにライフが減る事が無く、意外としぶとく攻撃を受ける事が出来ます。ただし、トゲに触れるとライフに関係なく即座にミスになってしまいます。特に後半のステージでは上下に移動する場面があり、先が見えない中でジャンプしたり、落下したりして足元がトゲだったなんてオチにならないように慎重に進む必要があります。

厄介なのがザコ敵で、倒した瞬間に復活してくる敵がほとんどで倒してすぐに移動しないと、延々と倒し続けて先に進む事が出来ないなんて事にもなり兼ねないので注意が必要です。武器を購入するためのお金稼ぎの手間も面倒です。ザコ敵がたくさん出てくるという点では稼ぐのに苦労しないのですが、避けつつ倒さないといけない場面が多く、その手間がひたすら面倒です。難しいというよりもただ手間が掛かるだけと言うのが余計煩わしく感じてしまいます。

エンディングもツッコミどころ満載で、バグと戦った日々の事を語られてもと思ったり、キャストに出てきた、しのぶべひみこって誰って思ったりします。

一撃でやられてしまう部分も含めてゲームバランスとしては大雑把な印象を受けてしまいます。基本的にボスはごり押しでどうにかなってしまうのですが、ラスボスだけはやたら難易度が高くなっています。ただし、バグがあり、そのバグを使うとラスボスが動かなくなり簡単に倒せてしまいます。このバグ、凄く特別な操作が必要な訳では無くて、条件はそんなに厳しくないので、気づかずに発生してしまうと、何て弱いラスボスだと思ってしまいそうです。

ちなみにこのバグに関しては、デバッグの最中に普通にプレイしてラスボスが倒せなかったために、わざと残したなんて逸話も残っているそうで、そういうのを知ると、このゲーム全体のバランスも納得してしまうなと思ったりします。エンディングのメッセージの意味も何となく分かる気がしてしまいました。

キャラクターゲームとしてはキャストの名前が間違っているのは愛嬌として、PCエンジンと言う事で、龍神丸や原作に出てきた敵の魔神などはちゃんと再現されているなと思いました。後半ステージに入る時の龍神丸の登場シーンもなかなか格好良いです。そういう点では楽しめると思うのですが、原作途中で出ている作品なので、仕方ないのですが、物足りなさを感じてしまう部分もあります。

ステージも一応それぞれの界層に合わせたステージとなっているのですが、そこまでの変化は感じられず、中途半端な印象を受けてしまいました。遊べないほど酷い作品とは思わないですが、手放しで面白いとも言えず、何とも勿体ない作品と言う気がしてしまいます。

裏技

デバッグモード
オープニング画面が点滅している間に、I、II、セレクト、ランを押し続け、スタートの表示が出たら上を8回押すとデバッグモードになる。
デバッグモードではライフやお金、へんたま、武器などを自由に設定出来、ステージセレクトも出来る。


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