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宇宙のランデヴー RAMA(PS)

ジャンル:アドベンチャー
メーカー:ゲームバンク
発売日:1998年5月7日
ハード:PS

概要

アーサー・C・クラークの小説、宇宙のランデヴーシリーズを原作としたアドベンチャーゲームです。

地球から派遣された調査隊員として、宇宙の彼方から太陽系を訪れた、謎の円筒型宇宙船ラーマの調査をする事が目的となっています。

ゲームとしては探索型のアドベンチャーゲームで、実写のキャラクターが登場します。そのキャラクターが何だか良く喋ります。その中にヒントになる事も喋っているので、ちゃんと聞き逃さないようにする事が大事です。場面によっては、パズルのように謎を解きながら進めていく必要があります。

注意しなければいけないのが、ラーマを徘徊している機械生物バイオットで、対処を間違えると即ゲームオーバーになってしまうので気を付ける必要があります。

元が海外の作品なので、不親切に感じる部分は多々あります。アイテムの使い方などの説明とかもありませんので、あれこれと考えながら試すという作品ではあるのですが、見分けが付きにくい背景なども気になります。しかも、ヒントを与えてくれるキャラクターと言うのも一応用意されているのですが、それも的確にと言う感じではなく、そういう事じゃないんだよなと思ってしまいます。

ちなみに、オープニングに、アーサー・C・クラーク自らが登場し、作品の解説をしてくれたり、ゲームオーバーになるとヒントをくれたりと斬新な作りになっている作品です。せっかくヒントくれるのであれば、もっと分かりやすくくれればいいのにと思ってしまいます。作家自らが、ゲーム作品に登場するなんてケースかなり珍しいと思うのですが、本人はこのゲームの出来をどう思っていたのかは興味深い所です。

グラフィックなど、一応、アーサー・C・クラークの小説の世界観を楽しむ作品としては、雰囲気は感じられるのかなと思いました。ただし、作品としての面白さをちゃんと味わえるかと言われると、少し微妙なのも事実です。とにかくやたらと喋るキャラクターなど、ちょっとうんざりとさせられてしまう部分もあります。これだったら、原作の小説を読んだ方が良いのではと思ってしまうところもあります。哲学めいたところがある作品ですから、余計にそんな風に思ってしまいました。

宇宙のランデヴー自体は名作として語られる事が多い作品ですが、2001年宇宙の旅や2010年宇宙の旅のような映像作品になっていたら、どういう評価を受けていたんだろうというのは、少し気になるところではあります。


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