項劉記(PS)-おきらくゲームソフト事典-

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項劉記(PS)

ジャンル:シミュレーション
メーカー:コーエー
発売日:1998年3月26日
ハード:PS

概要

項羽と劉邦などで知られている、中国の楚漢戦争を題材としたシミュレーションゲームです。元はPCで登場した作品ですが、スーファミ版などもあった後に、プレイステーション版の本作が登場しています。

項羽または劉邦のどちらかを選び、相手を倒す事が目的となっています。

複数のシナリオが用意されていますが、史実に合わせて、項羽、劉邦の有利不利がはっきりしています。特に後半のシナリオでは、項羽は不利で、劉邦は有利になっていきます。他の勢力もありますが、基本的には二大勢力の争いうという感じになっています。コーエーのシミュレーションゲームと言うと、内政で国力を上げて、軍備を整えと言う流れが基本ですが、本作ではほとんど重視されていません。出来ないわけではないですが、必要性としてはあまり高くないです。

軍団をやりくりしながら敵を倒していくというタイプの作品になっています。そのため、戦闘の繰り返しと言う感じで、単調に感じてしまう部分もあります。食料の調達など、戦略的に重要な要素など、興味深い所はあるのですが、全体としては出来る事が少ないという気がしてしまいます。その分、テンポ良くサクサクと進むという利点はあるのですが、コーエーのシミュレーションゲームと言うと、じっくりとやりたいと思ってしまうところもあり、物足りないと感じてしまう作品になってしまっています。

元のPC版からそういう作品ではあったのですが、プレイステーション版で改善されているような事もありませんでした。

四面楚歌など、良く知られている言葉の元になった戦いと言うところなど、楚漢戦争を題材としている点は興味深いのですが、シミュレーションゲームとしては、物足りなさを感じる作品になっているなと思いました。戦国時代や三国志の時代と比べるとどうしても知名度としては低い気がしますが、だからこそ期待したくなるところもあるのかなと思ったりします。

内政が無いなら、無いなりに色々と出来たのではと思ってしまうのですが、そういう部分でも中途半端な作品になっている気がしました。コーエーの他の作品では、必ずしも内政重視という作品だけではなく、戦略が重視された作品もあると思うのですが、そういう作品があると、余計にそう感じてしまうところがあるのかもしれません。

だからなのかは分かりませんが、続編の類は登場していません。本作の出来を考えるとそれも仕方ないところなのかなと思ってしまいます。


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