新日本プロレス 闘魂烈伝3(PS)-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：スポーツ
メーカー：トミー
発売日：1998年3月26日
ハード：ＰＳ

新日本プロレスを題材としたプロレスのゲーム化作品、新日本プロレス 闘魂烈伝の第３弾です。

アントニオ猪木さんが引退間近のタイミングで登場した作品で、そのため、初回版は猪木引退記念限定版と言う形で登場しています。ちなみに、ゲームその物としては、違いはありませんが、タイトルなどに違いが見られます。

基本的な部分としては、前作から引き継がれていますが、変更点もいくつかあります。まず、入場シーンが追加になっています。しかも、基本的には選手オリジナルの物が使用されていて、気分を盛り上げてくれます。衣装が省略されているのは、少し残念かもしれませんが、そこら辺はハード的な限界があったのかもしれません。その分、スムーズに動いていると考えれば納得は出来る気がします。また、レスラーのエディット機能が追加になっています。いろいろと制限もあり、必ずしも洗練されているとは思えない部分もあるのですが、オリジナルのレスラーが作れるというのは、それなりに嬉しい要素でもあります。

登場レスラーは、新日本プロレスの主要メンバーはもちろんですが、それ以外にもみちのくプロレス、海外のレスラーも充実しているなと思ってしまいます。更に隠しキャラも登場します。グラフィックも今だと物足りなさは感じてしまいますが、当時としてはリアルさを感じる物でした。迫力ある試合を楽しむ事が出来ました。

一番、楽しいと感じるのは、当時の新日本プロレスの雰囲気を感じる事が出来るというところでしょうか。登場するレスラーもそうですが、そういう時代に出た作品と言う価値があるのかなと思いました。ゲームの面白さと言うのはもちろん大事なのですが、それに見合った時期、メンバーと言うのもあるなと思ってしまいます。そういう期待に応えてくれた作品と言う気がします。もちろん、当時の事情で収録されなかったレスラーもいるので、完ぺきとは言えない部分もあるのですが、それでも、満足できる出来だったとは思います。

プレイステーションで展開していたシリーズですが、プレイステーションでは本作までで、続編の４はドリームキャストで登場しています。更にシリーズ最後の作品はゲームボーイアドバンスでの発売と言う事になっています。

プレイステーションでのプロレスゲームのシリーズとしては、出来が良かっただけに後の作品がプレイステーション系のハードで出ていないというのは、ちょっと残念だったかもしれません。

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