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最終電車(PS)

ジャンル:アドベンチャー
メーカー:ヴィジット
発売日:1998年2月26日
ハード:PS

概要

タイトル通り、最終電車が舞台のサウンドノベルです。小説家でゲーム作品では後にラブプラスでも知られる大迫純一さんが原作の作品です。

遅くまで仕事で働いていた主人公がいつもと同じように最終電車に乗るところからお話が始まります。各駅停車であるはずのその最終電車が自分の降りる駅で止まらず、その謎を突き止めようとするという感じです。

シチュエーションとして、ちょっとありそうな雰囲気と言うのが、怖さを感じさせる作品だと感じます。グラフィックも美麗で人物は影絵なのですが、それがちゃんと雰囲気を高めてくれます。想像を膨らませてくれて、それで怖さが増します。

メインとしてはオカルト、ホラー系のお話ですが、選択肢によっては、アクション、SF、恋愛など、様々に物語は展開しています。

ゲームのシステムとしては、よくあるサウンドノベルタイプの作品という感じですが、電車の路線図を模したフロー図などがあり、シナリオがどうなっているのかが分かるようになっています。

選択肢によって変わる物語など、良く出来ている部分はあります。気になる所としては物語としては、個々の物語がそれほど長くないというところでしょうか。最終電車と言う場面を考えれば、仕方のない所なのかもしれませんが、意外とあっさりと終わってしまいます。また、選択の場面で正しい選択を選ばないと死に直結してしまう部分が多いのはちょっと残念だなと思います。

CGなど、この当時のゲームとしては美麗で、ゲームの怪しげな雰囲気を盛り上げてくれるなど、良い部分はあります。システムとしては、ムービーを飛ばす事が出来なかったり、スキップ機能が無かったりと後のノベルゲームと比べると不足している機能も感じてしまいます。何度もプレイして同じ場面の繰り返しになると、少し鬱陶しいと思ってしまうところです。

ひとつひとつのお話としては物足りなさを感じるところはありますが、全体としては、楽しめる作品のような気はします。ヴィジットから登場したノベルゲーム、ハイパーノベルシリーズとしては、第2弾になります。前作、第1弾のあかずの間の出来があまり良いとは言えず、厳しい評価になっている事を考えると、本作はそれなりには楽しめる作品だったという気はします。

後にプレイステーション2で追加要素がある移植版が登場していたり、続編となる19時03分 上野発夜光列車も登場しています。続編も本作と同じく、大迫純一さんが原作で、本作の登場人物も登場しています。


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