テナントウォーズ(PS)-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：その他
メーカー：キッド
発売日：1998年2月11日
ハード：ＰＳ

ビルのテナントを題材としたボードゲームです。テナントを出店し、在庫を売ったりしながら、稼いだお金を競います。ゲームのタイプを簡単に言ってしまうと、モノポリー、いただきストリートタイプと言う感じの作品です。

サイコロを振って、マップを進んで行き、空いているところにテナントを出店していきます。そのお店を設置した以外のキャラクターが止まると、そのお店の商品を買う必要があります。ユニークなのは、そのお店の商品が無くなった時には、そのお店自体を買う事が出来るようになるという事です。テナントは隣接して出店する事で大きくする事が出来ます。最終的に資産が目標値に到達したプレイヤーが勝ちとなります。カードを引いたり、溜めたポイントを交換する事でイベントが起きたりします。

自由に対戦できるフリープレイとストーリー仕立てになっていて進めるトーナメントモードがあります。

基本的にはどこかで見た事のあるようなボードゲームと言う印象はぬぐえないです。カードによるイベントの逆転というのが意外と大きく、運頼りになる場面が多いような気がします。そこら辺は理不尽と感じるのか、一発逆転の要素があって面白いと感じるのかは人それぞれかもしれません。ただし、じっくり考えてお店を大きくしたときにそうなってしまったら、怒りたくなる気分は分かります。更に気になる事としては、キャラクターが良く喋る事です。ゲーム開始時にちょこっととか、大事場面でとかであれば、盛り上がる要素として良いのですが、毎度毎度となると、テンポが悪い上にうるさいと感じてしまいます。

隠しキャラや隠しマップなどがあったりするのですが、そこまでやり込める気力があるのかは難しい所です。

登場するテナントは４４種類ありますが、その内の１１種類、洋服の青山、ヴィクトリア、Ｈ．Ｉ．Ｓ、オートバックス、ＴＳＵＴＡＹＡ、つり具の上州屋、まんがの森、デニーズ、たかの友梨ビューティクリニック、マツモトキヨシ、ロッテリアなどが実名で登場しています。実際の店舗が出てくるとちょっと嬉しいなと思ってしまいます。

ちなみに後に廉価版が登場しているのですが、そちらでは、権利関係なのか、店名が架空の物になっていたりします。タイトルが微妙にαと付いていたりしますが、それぐらいしか違いはないです。ゲーム性に関係する部分ではありませんが、結構、大きな特徴のような気もしますので、残念だなと思ってしまいます。

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