バックルアップ!(PS)-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：アクション
メーカー：シャングリ・ラ
発売日：1998年1月29日
ハード：ＰＳ

結構、ムチャクチャなカーアクションゲームです。お話としては、銀行強盗に間違われた主人公とその子供が、警察から逃げながら本物の銀行強盗を追うという感じになっていますが、そのための手段と言うのがめちゃくちゃです。例えば、最初のステージは、検問を突破するために、街中の物を破壊して、パトカーをおびき寄せるなんて事になっています。

主人公は父親のマックスで最初に全高４ｍのモンスタートラックか可愛いバギーを選ぶことが出来、モンスタートラックを選ぶと息子のケビンが、バギーを選ぶと娘のマリィが同乗者として登場します。

車はステージの途中にある別の車に乗り換える事も可能です。車によっても操作性が変わるので、攻略パターンも考える必要があります。

ステージ合間のお話はアメコミのような感じで展開されていきます。

銀行強盗に間違えられたのは酷いなと思いますが、その冤罪を晴らすために余計に酷い事をするという感じになっていて、ハチャメチャです。でも、そういうノリが結構楽しかったりします。操作性に関しては、必ずしも良くなく、気になるところもあるのですが、細かい操作でテクニックを競うみたいな感じの作品でもなく、とにかく、何でもかんでも体当たりしてぶち壊していくというのが基本となっています。難しい事を考えずに楽しめる作品と言えるかもしれません。

ただし、いろいろとぶつかっていると、引っかかってしまう事があったり、ステージも全部で４つしかないとボリューム不足を感じてしまうところなど、気になる部分もいくつかあります。

大雑把に見えて、大雑把なゲームと言うのが、ちょっと残念だなと言う気がします。もう少し細かい所こだわりが感じられたらいいのにとか、ゲーム性がゲーム性なだけにいろいろと丁寧に作られていたら楽しめただろうなと思ってしまいました。

何となく惜しいと感じてしまう作品です。意外とこういハチャメチャなタイプのカーアクションゲーム数があるなとひとつひとつの作品を見ていくと思ったりします。

ちなみにタイトルのbuckle upはシートベルトを締める事を言うみたいです。シートベルト締めるのは大事な事だとは思いますが、本作のような運転ではそれどころではないだろうと思ったりします。でも、主人公たちがこんな運転でもどうにか無事なのはシートベルトをしているからなんでしょうか。そこは少し気になりますが、過激な運転はゲームの中だけにとどめておいた方が正解だとは思います。

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