バックガイナー 覚醒編(PS)-おきらくゲームソフト事典-

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バックガイナー 覚醒編(PS)

ジャンル:シミュレーション
メーカー:ビング
発売日:1998年1月29日
ハード:PS

概要

当時としては、近未来の西暦2008年を舞台に、突如現れた謎の怪物たちとロボットで戦うシミュレーションRPGです。

アニメーション重視の作品で、ステージの合間に流れるアニメは頑張っているなと感じます。でも、逆に言うと、それだけと思ってしまうような作品でもあります。

物語としては、いろいろなアニメの設定を盛り込んでみましたと言う感じで、どこかで聞いた事のあるような言葉、シンクロ率や警視庁特殊警察機動隊と言うのが出てきてなんかそれだけでもうお腹いっぱいという感じもしてしまいます。それが、お話としてうまく消化できてればいいのですが、そこまで上手くいっている気はしないです。それでも、一応、アニメ部分はそれなりなのですが、肝心のゲーム部分、シミュレーションRPG部分のバランスが良くないです。大味なバランスで、しかも、難度が高い方に傾いているのが厄介です。

ビング発売の作品としては、同じくアニメ重視のシミュレーションRPG、はるかぜ戦隊Vフォースと言うタイトルの作品があったりしますが、シミュレーションRPG部分はその作品よりも悪くなっているのではと思ってしまいました。

アニメの戦闘シーンと言うのも最初は良いのですが、何度も見るのはプレイ時間を考えると苦痛です。一応、カットできるのですが、そのためにはその都度、ボタンを押す必要があり、設定で全部カットできるようにして欲しかったと思ったりします。

こういう中途半端な出来であれば、シミュレーションRPGをもっとシンプルにしてしまうとか、反対にお話をシンプルにして、シミュレーションRPGをしっかり作るとか、どちらかにすれば良かったのではと思ったりします。

覚醒編と言うタイトルから想像できるかもしれませんが、シリーズ展開を考えられていた作品です。全部で三部作の予定だったのですが、続編で第二部の飛翔編は後に登場していますが、完結編の第三部と言うのは発売に至っていません。ゲームの出来を考えれば、仕方ないと感じるところもありますが、完結に至らなかった物語と言うのも悲しい物があるなと思ってしまいます。最初の作品と言う事で考えれば、物語で謎が残る展開と言うのは仕方ないと思うのですが、結果として、それがそのままになってしまったのは残念だなと思ってしまいました。いっそ、アニメ部分だけでも見る事が出来ないかなと思ったりするのですが、その部分も完成には至らなかったというところなんでしょうか。


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