カラテ・チャンプ-おきらくゲームソフト事典-

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カラテ・チャンプ

ジャンル:アクション
メーカー:データイースト
発売日:1988年7月22日
ハード:FC

概要

空手のゲーム化作品です。1対1の対戦型のアクションゲームで、空手の様々な技を繰り出す事が出来ます。勝利を繰り返して、チャンピオンになる事が目的です。多彩な空手の技を繰り出す事が特徴の一つになっていて、様々なキーの組み合わせによって実現しています。

たくさんの組み合わせを覚えるのも大変なのですが、最大の難点はキャラの向きによってキー操作が異なる事です。十字キーの左右の違いで言えば、一般的な対戦型のアクションでも同じですが、本作ではABボタンの操作も入れ替わります。例えば、右向きの場合、Aで突き、Bで蹴りとなっていたのが、逆向きになるとAで蹴り、Bで突きとなります。これがかなりの曲者で慣れないと苦労します。しかも、操作性が良くないのでストレスを感じてしまいます。

一撃を加えるとポイントが獲得でき、2ポイントを取ると1本となります。2本先に取った方が勝利となります。ステージをクリアすると、ボーナスステージが始まります。

元は空手道というアーケードゲームで、その海外移植版があり、その海外移植版を逆輸入の形で発売したソフトだそうです。そのためか、タイトルがチャンプだったり、試合の開始の合図がBEGINだったりします。当時としても、レトロな作品と言う出来になっています。

一撃で技が決まるかどうかの勝負と言うのは、独特の緊張感があって楽しめる要素だと思います。ただし、対戦相手がステージを進めても変わり映えせず、試合が始まったら、ジャンプで相手を飛び越えて、後ろ向きに蹴りと言うパターンでほとんど対処出来てしまうので、単調に感じてしまいます。せっかくある多彩な技も攻略と言う点においては、ほとんど使う事は無く進める事が出来てしまいます。

背景の違いと言うのは明確にあるのですが、それ以外は先に進んでも同じような感じです。一応、相手は強くなっている気がしますが、攻略のパターンは同じなので、そこまで強さを実感する事なく倒せてしまいます。間に入るボーナスステージも同じような感じで延々と続くので、最初は良くてもすぐに単調だと思ってしまいます。

元の作品を考えれば、こういう物と言う事なのかもしれませんが、当時のファミコンの状況を考えれば、物足りなさは感じます。それどころか、ファミコン初期の作品だったとしても、十分とは言える内容にはなっていない気がします。ディスクシステムで登場した作品と考えれば、書き換えがあるのでと言うところでしょうか。


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