ジーキル博士の彷魔が刻-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：アクション
メーカー：東宝
発売日：1988年4月8日
ハード：ＦＣ

ジキル博士とハイド氏をモチーフとしたアクションゲームです。
ジーキル博士となり、婚約者が待つ教会に向かう事が目的のアクションゲームです。
ジーキル博士は右方向に進んで行きますが、なぜかいろんな人や生き物から狙われていて、その攻撃を受けるとストレスとダメージを受けてしまいます。ここで重要なのがストレスで、このメーターが左に傾くと、別人格のハイド氏が現れます。
ハイド氏になると左方向へのスクロールに代わり、おどろおどろしい背景で悪魔が現れます。この悪魔を倒す事で、ストレスが無くなり、右方向に傾ける事で再びジーキル博士へと戻る事になります。
ハイド氏になった場合には、ジーキル博士が進んだ距離分までに、元に戻らないとゲームオーバーになってしまいます。この辺りは、善の心が悪の心に負けてしまったという解釈でしょうか。
善悪の概念を絡めたアクションゲームという設定自体は面白いと思うのですが、それを完全に活かしきれなかったという感じがするゲームです。なぜ、ジーキル博士が街中の人に攻撃されなければいけないのかが分からないですし、爆弾魔がたくさん出てくるのかも良く分からないです。設定としてはかなり無理がある感じです。アイデアだけを聞けば、今でも十分通じると思うのですが、設定を活かすことが出来なかったという点では惜しい作品という感じがしなくもありません。
ジキル博士とハイド氏自体が作品として古典ですので、いつの時代でもそれなりに知られている作品だと思うのですが、このゲームが発売された当時、流行っていたかの記憶は定かではありません。

Tweet