インドラの光-おきらくゲームソフト事典-

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インドラの光

ジャンル:RPG
メーカー:コトブキシステム
発売日:1987年10月20日
ハード:FC

概要

惑星イーバルを舞台に魔物によってインドラの光を取り戻す事が目的のRPGです。戦闘はコマンド式のRPGなのですが、シンボルエンカウントで画面は一画面ごとの切り替えと言う形式のRPGになっています。全体的にはオーソドックスなRPGと言う雰囲気のする作品ではあります。最後の急展開と言うのには驚かされるかもしれませんが、物語としてはそれなりに楽しめる作品ではあると思います。ただ、システム関係でいろいろと気になる点がある作品です。

まず、第1に移動が遅いのが気になります。情報を集めるためにあちこち移動するのですが、これがテンポ良く進めなくてイライラしてしまいます。加えて、情報を集めるために人に話しかけるのが正面からではないとダメと言うのが厄介です。ボタンを押さずに簡単に話しかけられるというのは便利なのですが、向きに制限があるため、タイミングが合わないと上手く話しかけられなかったりします。それでいて、町の中にいる人が多いうえ、どうでもいい事を話す人も多くて疲れてしまいます。更に話しかけるとお金を奪われてしまう人なんてのもいるので、結構、ショックだったりします。

やられてしまった仲間を復活する手順も面倒なのも厄介です。仲間の魂を町の教会で復活させて、その後にやられた場所に戻る必要があります。ダンジョンの奥とかだとかなり面倒です。仲間との移動速度の違いと言うのは意外と厄介です。画面切り替わりの際に障害物に引っかかっている仲間がいるとはぐれてしまいます。元の画面に戻れば合流してくれるのですが、気が付かずに進んでしまうとどこでいなくなったのか分からずウロウロするはめになります。この現象がダンジョンの出口でも起きる場合があり、そうなってしまうとダンジョンに入るために必要なアイテム、ランタンを無駄に消費する事になり厄介です。

魔法の概念もあるのですが、あまり使い勝手が良くないです。覚える手間もあるのですが、それに見合った効果が得られないので、イベントで覚える魔法以外、そんなに必要ではないのではと思ってしまいます。

ヒントを集めてあちこちを巡る感じやボスを倒すにはアイテムを見つける必要があるところなんてのは個人的にはそれほど嫌にはならないのですが、遊びにくさと言うのが完全に邪魔してしまっている作品という気がします。会話やアイテムを使った時の説明などで独特の雰囲気があったり、やくそうとヤクソウで一方は回復、一方はダメージを受けるなんて事があったりと面白いと感じさせる部分もあるだけに基本的な部分がしっかりとしていないので楽しめないというのが残念だなと思ってしまう作品です。


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