エスパ冒険隊-おきらくゲームソフト事典-

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エスパ冒険隊

ジャンル:アクション
メーカー:ジャレコ
発売日:1987年10月13日
ハード:FC

概要

アーケードゲーム、サイキック5のアレンジ移植版です。とは言え、ジャンプアクションに特徴があり、エスパーが主人公以外はあまり共通点は無かったりします。主人公たちを操作して大魔王を倒すために戦うというお話になっています。

アクションRPGなのですが、ゲームとして最大の特徴はジャンプ力になります。様々なゲームでジャンプ力が高いキャラクターと言うのはいますが、その中でも群を抜いて高いキャラクターになっています。一画面では到底収まらず、数画面先の上の画面までたどり着く事が出来ます。広大なマップが広がっているのですが、それを広いと感じさせないほど、素早く動き、テンポ良く楽しめる作品です。

最初は主人公一人ですが、仲間を助けると仲間に交代する事も出来ます。魔王の砦を探索しながら、仲間を助けて、情報を集めながら、アイテムを集めて、魔王の元に向かいます。快適に操作できるので、キャラクターを動かすだけでも楽しめる作品です。

更に登場するキャラクターも可愛らしいです。トースター、掃除機、公衆電話など身近な物をモチーフとしたキャラクターが登場します。敵キャラとしても登場しますが、話しかけるとヒントをもらえたり、アイテムをもらえたりする事もあります。こういったやり取りも含めて楽しい作品です。

ただ、気になるところはいくつかあります。まず、バランスが大雑把です。敵を倒していくと経験値が上がりレベルが上がっていくのですが、HPの最大値の上り幅が大きかったりします。レベルによって上がるぷっしゅぱわーによって開けられる扉が変わっていくので、レベルをしっかり上げる必要があります。ただ、レベルを上げる手間と言うのも意外と面倒で、本作のゲーム性を考えるとこういうレベルの概念が必要だったのかは疑問に思ってしまう部分ではあります。

また、お金の概念があり、クリアに必要なアイテムを手に入れるのに必要だったりするのですが、その時に必要なお金と言うのが異常に高かったりします。宝箱を全て拾っていけば足りなくはならないのですが、それでも桁が違うほど大きいのはどうなんだろうと思ってしまいます。

更に、せっかく見つけた仲間との交代の必要性があまり感じられません。特定のイベントで仲間に切り替える必要がある場面はあるのですが、能力としては最初の主人公のキャラクターが優秀過ぎて、他のキャラクターに切り替える利点がほとんどないです。この辺り、もう少し、キャラクターごとに特徴があった方が切り替えも出来て楽しめたのではと思ってしまいました。

一番、不思議な所は魔王がたまに留守にしている時があるというところでしょうか。何を基準に移動しているのかも良く分からない為、ラスボスに挑もうとしたら留守で別の場所を探さなくてはいけないというのはがっかりさせられます。

全体的には、楽しめる作品である事は間違いないのですが、だからこそ、いろいろと細かい部分が気になってしまう作品でもあります。無敵になれてしまう裏技も簡単に出来てしまったりするところも、ある意味で本作らしいような気もしてしまいます。


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