ウルティマ 恐怖のエクソダス-おきらくゲームソフト事典-

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ウルティマ 恐怖のエクソダス

ジャンル:RPG
メーカー:ポニーキャニオン
発売日:1987年10月9日
ハード:FC

概要

2Dフィールド型のコンピュータRPGの原点とも言われているウルティマシリーズ第3弾のファミコン移植版です。悪の魔法使いモンデインとミナクスによって生み出されたエクソダスの復活を阻止するために冒険するお話となっています。

4人パーティ制になっていて、パーティメンバーはキャラメイクによって自分で作る事が出来ます。キャラメイクでは種族と職業を決めて作る事が出来ます。種族はパラメーターの上限に影響し、職業は装備や使える魔法が異なるなどの特徴があります。パーティメンバーは冒険の途中でも自由に作って変更する事が出来ます。ただ、種族と職業の相性、職業の優位性と言うのは意外とはっきりとしてしまっているので、奇抜な組み合わせで作ると苦労する事になってしまいます。キャラクターをどう作って良いのか迷った時のためか、自動でメンバーを作ってくれたりするのですが、初期パラメーターの割り振りとかあまり適切でないので自分でやった方が良いです。

戦闘はタクティカルバトル形式になっていて、キャラクターを移動させながら、武器や魔法で敵を倒していきます。町やフィールドは2D画面になっていて、シンボルエンカウントによるバトルになります。ダンジョンは3D形式になっていて、ランダムエンカウントシステムになっています。

ゲームとしては戦闘で逃げる事が出来なかったり、ヒントもそれほど多くなく苦労させられる部分が多いです。また、敵を倒して得られる経験値であがるレベルはHPの上限が上がるだけで、個別の能力のパラメーターは特定の場所でお金を払って上げるシステムになっているのも苦労させられます。フィールドに出てくる敵はパーティメンバーのレベルによって強くなってしまうので安易にレベルだけを上げていると能力は弱いままで辛くなっていきます。

能力を上げるためにはお金が必要なのですが、このお金の稼ぎ方と言うのもなかなか大変です。モンスターを倒したり、ダンジョンを探索してお金を稼ぐのが正攻法なのかなと思うのですが、一番手っ取り早いのが、とある町の大量の宝箱からもらう事です。ただし、宝箱を空けるところを見つかってしまうと衛兵に追っかけられてしまうので注意が必要です。こういう通常のRPGでは許されている事が許されないというのはウルティマらしさを感じる部分で、後のシリーズとか見ると、より強調されている部分なのかなと思いました。

発売された時期を見ると、ベースになった作品から数年経っていますし、当時、ファミコンでのRPGが出始めていて、その他の作品と比べると、古く感じてしまう部分もあった作品です。加えて、監修に秋元康さんが関わった事で行われた本作独自のアレンジがPC版とは違った世界観になっていて違和感となってしまった事も残念だったなと思いました。特に本作のイメージソングを歌っていて日高のり子さんがゲーム中に出て来ているのは、ウルティマシリーズとして考えると異質と思わされてしまいます。結果、全体としてはなかなか厳しい評価をされている作品となっています。

ウルティマシリーズは続編が出ていますが、ファミコン、スーファミ移植版と言うのも引き続いて登場しています。そちらは世界観も比較的忠実に描かれているという評価をされています。同時期に、コンピュータRPGのもうひとつの原点、ウィザードリィのファミコン版と言うのも登場しています。そちらはかなり評価が高い作品で、どうして、同じファミコンでこういう違いが出てしまったのかは気になります。


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