快傑ヤンチャ丸-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：アクション
メーカー：アイレム
発売日：1987年10月2日
ハード：ＦＣ

忍者のヤンチャ丸を操作して、さらわれた、くるみ姫を助けるために戦うアクションゲームです。

ヤンチャ丸は刀を回して敵を攻撃する事が出来ます。また、アイテムの鈴を取る事で、手裏剣で攻撃出来たり、鉄球で身を守れたりします。ボスとの戦いがユニークで、攻撃によって、刀が弾き飛ばされてしまう事があります。こうなると、攻撃できませんので、飛ばされた刀を取りに行く必要があります。

全体的にコミカルな演出がある作品です。敵の姿もどことなく、可愛らしい感じになっていて、攻撃すると吹っ飛んでいく演出もコミカルです。ボスの姿も特徴があり、ただ攻撃が激しいだけでなく、ちょっと笑えるような攻撃を仕掛けてくるのも印象的でした。また、ヤンチャ丸の攻撃が効いた時にうめく姿と言うのも印象的です。ヤンチャ丸よりも巨大で強そうな敵が弱点を突かれてうめくのを見ると、かなり面白かったです。個人的には最初のステージのおたふく太郎と説教してくる説教和尚の姿がインパクトがありました。

アクションゲームとしては難易度は低めです。アクション性を求められる場面はほとんどありませんし、敵のパターンもそれほど意地悪ではありません。とは言え、単調な攻撃だけではなく、何にも考えずに進めるという感じでは無いです。ただ、対策も難しい事はそんなにはないので、それがテンポ良く進める妨げにはならないです。サクサクとテンポ良くは進める事が出来ます。

ボスが最初に見ると、ちょっと厄介かなと思うのですが、ある程度パターンを覚えれば、それほど苦労しないです。個性的なボスが登場するので、それぞれに対策を考えながらプレイするのは楽しいです。慣れてくるとあっさりとクリア出来てしまうのですが、隠しステージの存在もありますので、そういうのを見つける楽しみというのもありました。全体的には、あまり難しい事を考えずに気軽に楽しめる作品と言う感じがします。

元はアーケードゲームで、本作はファミコン移植版になります。グラフィックを比べてしまうと、見劣りしてしまうのは事実ですが、ゲームとしてはちゃんと楽しめる移植作にはなっています。

後にゲームボーイ版が登場したり、ファミコンで続編が登場していたりもします。ただ、アレンジが加えられていたりして、必ずしもアーケード版、本作と同じ様な感じの作品ではなくなっています。ゲームとしては、楽しめる作品になっているのですが、シリーズ物として考えると、ちょっと複雑な部分もあるのも事実です。

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