ゾイド 中央大陸の戦い-おきらくゲームソフト事典-

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ゾイド 中央大陸の戦い

ジャンル:RPG
メーカー:東芝EMI
発売日:1987年9月5日
ハード:FC

概要

おもちゃのゾイドを題材としたRPGです。ゴジュラスを操作して、帝国と戦います。ゾイドの物語としては、オフィシャルな物があったりしますが、それとは異なる部分もある作品です。

ゲームのシステムとして、特徴的なのがバトルで、一般的なRPGとは違って、3Dシューティングのような形で行われます。基本的なゲームの進め方としては、敵に占領されている町に向かい、敵を倒して取り戻していくという形になっているのですが、その中で、仲間を増やしたり、ゴジュラスをパワーアップさせるアイテムを集めたりしていきます。

3Dシューティングのバトルやゾイドのゲームとしては、それなりの数のゾイドが登場しているので、頑張っているなと感じる作品ではいます。ただ、世界観として、ゾイドが普通に住民の様にいて、会話したり、恋人がいたりする設定には違和感を感じる部分があります。また、バトルは敵の攻撃パターンが同じな上に、一度の戦闘に時間が掛かるというのは厄介でした。占領された町を取り戻すには、そのフロアにいるゾイドを全て倒さなければいけなかったりするので、回数が多い戦闘をこなすのは大変です。

受けるダメージが多いので、ダメージをいかに回復していくかが重要になります。特に序盤は回復できる場所をちゃんと把握しておく必要があります。中盤以降はフィールドで使えば、無くならない回復アイテムが出てくるので、途端に楽になります。意外と大変なのが、ゴジュラスの使い勝手があまり良くない事です。パワーアップはできるのですが、あまり強さを感じない上、ゴジュラスが倒されるとゲームオーバーになってしまうので、出来るだけ仲間で戦った方が良いです。

更にマップが分かりにくい場面が多いです。ヒントも分かりやすい物が無いので、次にどこに進めば良いのかも良く分かりませんし、海に至っては目印も少ないので、迷ってしまいます。その上で、エンカウントも多くて苦労させられます。一応、偵察などの要素で、エンカウントを減らす事も出来るのですが、もう少し、楽な移動手段か、弱くなったザコ敵を封じ込めるような要素とか欲しかったです。

理不尽に感じる所としては、選択肢によるゲームオーバーがあります。序盤の選択肢であれば、笑って許せる気がするのですが、終盤で間違えて突然ゲームオーバーになるのは良く分からないです。それがエンディングなのかと勘違いしてしまいそうです。

また、隠し階段の存在もあります。通れそうで通れない場所に隠れているので、通れない場所を見つければ、調べれば良いのですが、あるかないか分からない階段を探すのはかなり大変でした。

ゾイドで遊べるRPGと言う意味ではそれなりに面白いのではと思うのですが、遊びやすさと言う意味では、もう少しどうにかして欲しかったという作品です。続編もファミコンで登場していますが、そちらは世界観も変わっていて、遊びやすくなっています。


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