バツ&テリー 魔境の鉄人レース-おきらくゲームソフト事典-

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バツ&テリー 魔境の鉄人レース

ジャンル:アクション
メーカー:日本物産
発売日:1987年7月22日
ハード:FC

概要

大島やすいちさんの漫画、バツ&テリーを題材としたアクションゲームです。

お話としては、バツとテリーを操作して謎の鉄人レースに挑むという設定になっています。ただ、ゲームとしては、オーソドックスな横スクロール型のアクションゲームで、ゴールを目指して進んでいくだけです。鉄人レースに挑んでいる設定ではありますが、レースのような要素は無く、ゴール画面がレースのゴールを思わせる作りになっているところぐらいでしょうか。

バツとテリーはプレイヤーキャラクターとして、自由に切り替える事が出来ます。原作を意識してか、バツはボール、テリーはバットが武器となっています。ボールは斜め方向に飛ばす事が出来ますが、障害物に当たると跳ね返るという特徴があります。敵によって効果的な武器が異なりますので、場面に応じてバツとテリーを切り替える事が攻略のポイントになります。

いろいろとツッコミどころがある作品ですが、キャラクターゲームとしては、グラフィックが酷いです。当時のファミコンと考えても、チープに感じてしまいます。何よりも主人公二人のキャラクターすら見分けがつかないというのはかなり残念な気がします。唯一、良い点を上げれば、エンディングに描かれているキャラクターはちゃんとしているというところでしょうか。ただ、それを見ると、余計に操作していたキャラクターは誰だったんだろうと思ってしまいそうです。

また、物語としてもハチャメチャな感じです。原作の漫画は、一応、野球漫画ですが、暴走族との抗争があったりするので、野球一辺倒の作品ではありません。そう考えると、アクションゲームで戦うという設定自体は、それなりに納得は出来る気はします。ただ、意味不明な鉄人レースで、しかも、雲の上を駆け抜けるステージがあったり、ドラゴンが出てきたりとムチャクチャな感じです。

アクションゲームとしても、ステージの構成が似通っていたり、操作性も良くなく、特にハシゴなどの上り下りの際にちょっと横にずれると落ちてしまうのは苦労させられます。ジャンプの挙動も独特で、届かないように見えて、意外と届いてしまう感じが何とも不思議な感じがしてしまいます。

同じ時期にゲームになっていた、タッチと共に原作とあまりにもかけ離れた作品として並べられる事もあります。原作の漫画が両方とも野球漫画と言う共通点も影響しているのかもしれません。ただ、タッチの方はグラフィックはしっかりしていますし、ゲームとして不親切に感じる部分はあるにしろ、完成度を比べれば大きく違っている気はします。


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