ゾンビハンター-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：ＲＰＧ
メーカー：ハイスコアメディアワーク
発売日：1987年7月3日
ハード：ＦＣ

勇者となり、奪われたライフシーカーを取り戻す事が目的のアクションＲＰＧです。アクションＲＰＧですが、ゲームとしてはステージ制になっています。各ステージの最後にボスがいて倒せば先に進めるという感じになっています。

敵を倒す事によって、経験値をもらえ、レベルが上がるシステムになっています。敵は特定の場所にいくと出現して、アクションでの戦闘が行われます。戦闘では最後の敵を倒すと宝箱が現れ、取る事によって、お金やアイテムを入手する事が出来ます。装備も含めて、アイテムは基本的にはこの宝箱から得る事になります。

攻略の基本となるのはレベルアップと装備の強化で、きちんとレベルを上げていかないと、先に進むにつれて攻略が困難になります。もらえるアイテムは出現した敵が現れた場所によって決まっているので、何度も同じ場所で戦闘を繰り返す事でアイテムを補充する事が出来ます。そのため、レベルアップを効率よく行うためには、回復アイテムを入手できる場所を見つける事が重要です。お店もあるのですが、スタート地点やジャンプして到達できる天井の上などに隠されています。

ゲームとしては単調な感じがする作品です。決して、つまらないという感じではないのですが、レベルアップしないと攻略が難しくなり、かと言ってレベルアップしてしまえば、苦労する事なく進めてしまいます。

アクションＲＰＧですが、プレイヤーの技量はそれほど求められないので、低レベルで挑もうとすると単純に力負けしてしまう事が多く、結果、レベルアップを求められます。そのレベルアップもレベルアップしやすい場所を見つければ、単調な作業の繰り返しとなります。

アイテムや装備もいろいろとあるのですが、それほど特徴は無く、回復アイテムやボスに挑むためのカギは重要ですが、それ以外のアイテムは特別に必要性を感じませんし、これもレベルアップで補えてしまいます。

難点としては、コンティニューが無い事があげられます。体力が０になったら、問答無用でゲームオーバーになってしまいます。レベル上げを惜しんで先のステージに進んで一気にやられてゲームオーバーなんて悲しい事が起こったりします。

もうひとつの難点がレベルアップをすると防具の効果が無くなるという事です。たぶん、バグだと思うのですが、そうなったら、新しい防具を装備しないと元に戻らない為、受けるダメージが多くなります。終盤はもらえる経験値が多くて、レベルアップが頻繁に発生するため、結構、面倒な事になって切ないです。

ステージも基本的には一本道でただひたすら右に進めば良いという感じになっています。一応、ステージ開始前に分岐を選べたりするのですが、それによる違いと言うのはほとんど感じられません。クリアに必要なカギも普通に現れる敵を普通に倒せば手に入ってしまい、謎解きなどの要素は全くありません。

あまり難しい事を考えずにサクサクと進めるＲＰＧとして考えれば、それなりには楽しめと言えるのかもしれないです。ちゃんとレベルアップしながらプレイしてもそんなにクリアまでの時間は掛からないです。

元々はアイスの景品だったもので、それが商品化された作品で、その名残として、回復アイテムにアイスがあったりします。また、音声合成もひとつの特徴と言われていた作品で、電源を入れた時のメーカー名のハイスコア、ゲーム開始時のゾンビハンターなど当時は印象的でした。ゲームオーバーの時にも流れるのですが、ステージによって、いくつかパターンがあります。全部聞いてみたいと思いつつ、そのためにゲームオーバーになると最初からやり直す必要があるのはこれまた切ない気がします。

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