未来神話ジャーヴァス-おきらくゲームソフト事典-

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未来神話ジャーヴァス

ジャンル:RPG
メーカー:タイトー
発売日:1987年6月30日
ハード:FC

概要

設定としては、未来の地球が舞台になっています。主人公は宇宙飛行士のパイロットでようやく戻ってきた地球が文明が崩壊した後の世界になっていたというお話で、そこで冒険する事になります。ゲームとしてはアクションRPGになっていて、目的としては各地にある暴君が支配している城を全て攻め落とす事になっています。

主人公は、最初はパイロットですが、ギルドに行くことで、けんじゅつし、かくとうし、まじゅつしの3つの職業からひとつを選ぶことが出来ます。けんじゅつしは装備が豊富で、かくとうしは体力が高い、まじゅつしは魔法が使えるなどの特徴があります。

敵を倒す事で経験値を稼ぐ事が出来ますが、レベルアップをするためには、ギルドに行く必要があります。お金はアイテム回収などの仕事をする事によって得られます。ギルドではバトルをする事で、名声を高める事が出来ます。名声は仲間を集める時に必要で、必要となる名声値が仲間の種類によって異なります。仲間は一緒に戦ってくれる訳ではありませんが、城に攻め入る時の条件になっている事があります。

設定とか、ゲームの仕組みだけを聞くとそれなりに面白い感じはするのですが、実際にプレイしてみると、いろいろとストレスを感じてしまう作品です。まず、プレイヤーキャラクターの動きがのんびりとし過ぎていて、イライラさせられます。スクロールの仕方も画面の端に行かないとスクロールしない為、突然、出てきた敵にダメージを受けてしまう事が多いです。

お金稼ぎが仕事をこなす事と言う仕組みは良いのですが、たまるお金の量は大した事なく、その上、仕事の内容とお金の量がマッチしていないです。結果として、特に序盤は何度も同じお金稼ぎを繰り返す必要があります。また、名声値を上げるためのギルドのバトルもパターンは毎回同じで、それを名声値が上がるまで何度も繰り返す事になり大変です。

仲間集めも大変で、見つけて追いかけなくてはいけない上に必要とされる数も多いです。その上、城を占領した時に半分減らされたり、関所を超えるたびに減らされたりして、目的の数にもう少しで足りなくなるなんて事もあったりします。何よりも悲しいのが、集めた仲間は城に入るためにしか必要では無く、城での攻防戦に影響を与えると言った要素がないため、何のために集めているのか良く分からないです。

敵や仲間の出現のパターンは決まっているので、どういう出現の仕方をするかを知る事が出来れば、少しは効率よく進める事が出来ます。ただ、そうなると、作業感が強くなってしまいます。

広大なマップで理不尽な謎解きと言うのもあるのですが、突然、ワープさせられる家などもあるのが更に厄介です。知っていて使えれば便利なのですが、見た目には判断できない為、訪れた町を最初に探索する際に何気なく入ったところでスタート地点に戻されたり、最悪は後戻りできないところに連れていかれたりもします。

設定に関しても、文明が崩壊した未来や宇宙飛行士だった主人公、パッケージなどを見ると、SF設定もどこかにあるのかと思いきや、ゲーム開始時の主人公の姿ぐらいで、その設定が活かされる事もありません。物語として、文明がどうしてこうなったのかも語られず、そもそもそういう設定が必要だったのかも謎だったりします。この設定に関しては、説明書に書かれていた一文、ハンバーガーも無いがネタとして話題になる事もあります。

あまり評価すべきところが無いというのが正直な感想ですが、バッテリーバックアップがRPGとしては最初に付けられた作品として語られる事もあります。気軽にどこでもセーブできるという感じになった点は楽になったと感じるのですが、詰んでしまっているような状態でもセーブ出来てしまえるという問題もあるので、セーブする場所には注意する必要があります。


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