消えたプリンセス-おきらくゲームソフト事典-

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消えたプリンセス

ジャンル:アドベンチャー
メーカー:イマジニア
発売日:1986年12月20日
ハード:FC

概要

メディアミックスの手法を取り入れたWAVE JACKシリーズの作品です。銀河伝承に続く第2弾として登場しています。主人公の刑事、小林もんたを操作して、消えた王女キララと五種の神器を探すことが目的のアクションアドベンチャーゲームです。

ちなみにWAVE JACKシリーズの作品と言う事で、ゲームソフトの他に副読本、カセットテープ、操作手帳、地図などが付属されていて、ヒントも載っていたりしました。カセットには主題歌やミニドラマが収録されていて、富田靖子さんが主題歌を歌っていたり、ミニドラマではキララの役を演じていたりしました。

ゲームとしては広大な5つの町を舞台に聞き込みをしながら、情報を集めていく形になります。30日と言う時間制限があり、時間は移動しながらも減っていきます。自由度が高くいろいろな事が出来るゲームです。お金がいろいろと掛かるのですが、捜査費用だけでは足りないので、アルバイトをしたり、売却アイテムを見つけたり、泥棒を捕まえたりして、お金を稼ぐ事も重要になってきます。

話だけ聞くと、いろいろと自由度があって、楽しそうな雰囲気がする作品なのですが、実際にプレイするとかなり大変な作品です。まず、マップがとても広いです。その上、お店や家などの区別がなかなかつきにくく、どこに何があるのかを覚えるのも大変です。一応、付属の地図などがあるのですが、自分で情報を付け加えていくような形になっているので、かなり面倒です。

加えて、基本的にはお店や家に自由に入れるので、聞き込みを一軒一軒するのは大変です。しかも、情報が曖昧な物も多くて、それが有益な物なのか、全く無関係な物なのかを判断する事も難しいです。

更に特定のイベントをこなすには決められた場所でアイテムを使う必要があるのですが、その決められた場所の範囲と言うのがとても狭くて、ちょっとでもずれているとイベントが起こらずにアイテムを消費してしまうという悲しい事になってしまいます。

クリアに必要なアイテムの中には、そんなヒントでは分からないだろうという物もあり、攻略本無しでクリア出来た人が当時どのくらいいたのだろうと思ってしまいました。

また、町中で突然発砲してくるギャングや操作性のあまり良くないアクションステージなど、苦労させられる部分は多いと思います。

自由度の高さなど、アイデア自体は悪くないと思うのですが、それがゲームとしてちゃんと活かされているかと言われると、疑問に思う部分が多い気がする作品です。マップやヒントの出し方が違っていれば、もう少し違った評価になったのではと思いました。

同様の事をWAVE JACKシリーズの前作である、銀河伝承でも感じた気がするので、このシリーズの宿命と言う事なのかもしれません。ちなみに、WAVE JACKシリーズとしては、もう一作ディスクシステムで登場しています。


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