魔鐘-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：ＲＰＧ
メーカー：アイレム
発売日：1986年12月15日
ハード：ＦＣ

マイヤー王子を操作して、魔王ルーバスを倒すため、７つの魔鐘を焼き払う事が目的のアクションＲＰＧです。７つの魔鐘は７つの塔の最上階にあり、それを手に入れていくことでゲームを進めていきます。マイヤー王子は剣を飛ばして敵を倒す事が出来ます。レベルアップの概念はありませんが、アイテムを取る事でＨＰの最大値をあげたり、装備を整える事で、攻撃力や守備力をあげる事が出来ます。特に最初は弱い剣しか持っていませんので、装備をどうやって整えるのかがゲームのポイントになります。装備は地下迷宮のお店で売っていたり、塔に隠されていたりします。

装備が整わないと敵から受けるダメージが多くすぐにやられてしまうゲームなので、何の手順も分からずにプレイすると、何が何だか分からない内にゲームオーバーになってしまいます。攻略のための基本的な知識を持っていれば、ちゃんと楽しめる作品ではあります。

一番、厄介なのが地下迷宮の存在です。特定の場所が入り口になっているのですが、それを知らないと、突然、訳の分からない場所に飛ばされてしまい混乱してしまいます。しかも、この地下迷宮、中がやたら広い上、同じような場所が多く、すぐに道に迷ってしまいます。そのため、地下迷宮の入り口をちゃんと把握して、必要がなければ入らないように気を付ける事が大事です。

地下迷宮にはお店があって、装備やアイテムを購入する事が出来るのですが、ゲームをクリアするために地下迷宮に行く必要はありません。装備も最終的な強い装備は塔で揃うので、地下迷宮で苦戦するのであれば、さっさと先に進んでしまった方が良いです。

塔には隠されたアイテムや装備がありますが、それほど広くないですし、複雑でもないので、慎重に隅々まで回れば、意外と簡単に見つける事が出来ます。ただ、敵の攻撃の激しさもあるので、まずは守り系の装備から集めるのがポイントです。ひとつ注意しなければいけないのが、鐘を取ってその塔を出ると、再び入る事が出来ないという事です。そのため、取り逃しが無いようにする必要があります。この基本が分かっているかどうかで、このゲームの評価が変わる気がします。

ゲーム本編で物語が語られるのが、デモ画面と最後のエンディングぐらいなのですが、それが全て英語と言うのが意外と切ないです。オープニングは説明書などもあるので、ある程度、想像がつくとは言え、クリアした後の文章が英語で、しかも、それなりに長い文章が一気に流れていくので理解できないまま、何となくハッピーエンドなんだろうなぐらいで終わってしまうのが、そこまで苦労してやってきてちょっと残念に感じてしまう部分です。

ゲームとしては７つの鐘を集めて燃やすというのが目的になっているのですが、実は８個目の鐘を手に入れる事も出来ます。入手の仕方が特殊なので、バグなのではと思う部分もあるのですが、エンディングがちょっと違っていて、それを真のエンディングと言っている人たちもいるようです。ただ、画面表示としてはバグっているようにしか思えないですし、変化も微妙な感じなので、本当に真のエンディングかどうかは定かではないです。

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