たけしの挑戦状-おきらくゲームソフト事典-

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たけしの挑戦状

ジャンル:アクション
メーカー:タイトー
発売日:1986年12月10日
ハード:FC

概要

伝説的なゲームとして語り継がれている作品です。主人公が妻子持ちのサラリーマンと言うところからして異質なゲームです。一応、ゲームを進めていけば、宝探しの冒険に出かけるという展開になるのですが、普通にゲームをプレイしているだけでは、そこにたどり着く事すら出来ないです。

ゲームとしてはいろいろと試す事が重要になってくるのですが、特に2コンのマイクと言うのが前半は重要になってきます。ただ、使うタイミングと言うのは事前に知らないと無理だろうと思う場面がほとんどです。

今であれば、ネットがあるので、攻略方法を見つけるのは難しくありませんが、当時は雑誌などに掲載された情報などを元にしてどうにか先に進むことが出来たという感じでした。一応、ヒントらしきものが人から聞けたりするのですが、答えを知っていれば、もしかしたら、ヒントだったのかと思える程度で、そもそも本当にヒントかどうかも定かではないセリフが多かったりします。

何をしたら良いのか分からない、どうにもならないと思ってしまう場面も多いのですが、それがやり直すしかないのか、まだやり方を見つけていないだけなのかを判断する事も難しいです。

中盤の異様に難しいシューティング、終盤のノーヒントでワープを見つけながら進む洞窟と最後の最後まで苦労する部分が多いです。その上、序盤でちゃんと対策をしておかないと終盤でどうにもならなくなってしまうところもあります。

いろいろな事が出来て、小ネタもあったりして、見つけるのはそれなりに楽しいのですが、基本的には一本道のお話になっているというのがちょっと残念だなと思います。これでいろいろな展開で遊ぶことが出来れば、それはそれで楽しめる作品になったのではと思いました。

唐突に攻撃されたり、基本的に登場するキャラクターは誰でも攻撃して倒す事が出来たりと、かなりハチャメチャな感じがします。理不尽な展開も多いので、どの部分を切り取ってもある意味で凄いゲームだなと言う気がします。今であれば、振り返って笑う事も出来ますが、当時はそんな事は考えられませんでした。

ただ、伝説的なゲームとして、その名前が残っているのは、理不尽な部分が多いからで、ある意味で確信的にこういうゲームを作ったというのが驚きです。ゲームのエンディングの隠しメッセージに全てが詰め込まれている気がします。この隠しメッセージ、エンディングが表示されてからしばらく待つ必要があるのですが、表示されると意外と短い時間なので、うっかり見逃してしまうと、それはそれで切なくなります。


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