ワルキューレの冒険 時の鍵伝説-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：ＲＰＧ
メーカー：ナムコ
発売日：1986年8月1日
ハード：ＦＣ

ワルキューレを操作して、奪われた時の鍵を取り戻すために、悪の化身ゾウナと戦うアクションＲＰＧです。ゲームの目的としては、とても分かりやすい話ではあるのですが、ゲームとしては分かりにくい部分が多々ある作品です。

まず、ヒントと言うヒントが全くない状態で、いきなりスタートします。物語が説明書を読んで理解できないというのは分かるのですが、何をしたら良いのか分からないというのはかなり苦労させられます。一応、説明書を見ると、序盤の展開はそれなりに分かるのですが、それ以降は良く分からない感じになっています。

加えて難点なのがアイテムの持てる数に制限がある事です。これが結構シビアで、必要なアイテムだけでも全て持つことが出来ないので、場合によってちゃんと考えて取捨選択する必要があります。ただ、アイテムに関しても基本的にはゲーム中にはノーヒントなので、どれを選べば良いのか分からない場合があります。場合によっては、必要な物を捨ててしまったので、また取りに戻らなければいけないという事になり兼ねないです。全くのノーヒントでクリアする事はかなり難しいです。

今だと、攻略サイトがあるので、そういうサイトを見ながらプレイすれば、ちゃんとクリアを目指すことが出来ます。改めて攻略サイトを見ると、これは無理だろうと思う箇所は多々あります。

アクションＲＰＧとしても、難しく感じる部分はあるのですが、テクニックをきちんとマスターすれば、それなりに先に進める事は出来るので、そういう面ではちゃんと楽しめたりします。敵を倒して経験値を稼いでレベルが上がっていくので、テクニックに頼れない場合はレベルアップに頼ると良いです。後半になるとレベルを上げるための経験値が増えたり、敵が強くなって、レベルを上げるのは苦労するのですが、レベルアップした時のパラメーターの上昇はランダムなので、レベルアップ直前にパスワードをメモしておいて、気に入らなかったら、再度、レベル上げを繰り返せば、高い能力値にする事も出来ます。

パスワードが長いので面倒に感じる部分もありますが、意外と実用的です。ちなみにここら辺はバーチャルコンソールだったら、楽にズルする事が出来たりしますが、それをやるかやらないかはプレイヤー次第でしょうか。また、パスワードを少しいじると経験値がたくさん増えて、一気にレベルアップする裏技なんてのもあったりします。

こうやって見てみると、全体的には大雑把な作品と言う印象があるのですが、もう少しヒントがあれば、それなりに楽しめたのではと思いました。ちなみに、続編やリメイク作品、関連作品と言うのがあったりするのですが、そちらはアクションがメインになっています。キャラクターの見た目も含めて、そちらの作品の方が人気があったというのは分かる気がします。

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