けいさんゲーム算数3年(FC)-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：その他
メーカー：東京書籍
発売日：1986年4月25日
ハード：ＦＣ

小学校３年生の算数の計算を題材とした作品です。東京書籍のけいさんゲームシリーズとして発売された教育用ゲームです。

ゲームモードは、わりざん１、かけざん１、わりざん２、かけざん２の４つがあります。

わりざん１は２桁と１桁の割り算です。潜水艦を操作して、敵の戦艦の攻撃を避けながら答えを探します。

かけざん１は３桁または４桁の掛け算です。ＵＦＯを避けながら正解を探します。

わりざん２は２〜４桁と１桁の割り算です。ビルを舞台に敵を避けながら答えの数字を当てます。

かけざん２は２桁または３桁×２桁の掛け算です。車を操作して、敵の車を避けながら答えにたどり着きます。

それぞれ、コース１とコース２に分かれていて、難易度の違いがあります。コース２の方がコース１よりも難しい内容になっています。

小学３年生の算数という事で割り算が登場しています。さらに２桁×２桁、３桁×２桁というように掛け算も難しくなっています。本作からだいぶたった後、ＤＳなどで登場している脳トレなどで、このぐらいのレベルの問題が出ていたりするなと思ったりします。

そう考えると、単調でもシンプルなゲーム性の方が計算の能力向上と言うの意味では良いのではと思ったりもします。ただし、実際の小学３年生がこの作品でどの程度楽しんで、計算能力向上を実感できたのかは定かではありません。

グラフィックも当時のファミコンでも貧弱な印象を受けてしまうのも残念だなと思ってしまいます。コンセプト自体は悪くないのではと言う気がしますが、ゲームとして楽しめる内容になっているのかは、やっぱり、疑問だなと思ってしまいました。教育用のファミコンのゲームと言うのは、本作以降もいくつか出ているのですが、なかなか評価としては厳しいのかなと思ったりします。

このけいさんゲームシリーズ、小学校１年生から３年生までが同じ日に同時発売になっています。このレベルの内容であれば、１つのソフトで１年生から３年生までをひとまとめにして出しても良かったのではないかと思ってしまいます。

ちなみに４年生、５・６年生向けの作品は本作発売から半年ほど経ってから登場しています。そちらは、４年生は単独で出ていますが、５・６年生は一緒になっています。単純にネタ切れなのかどうかは分かりませんが、そういうのを見ると、１年生から４年生をわざわざ個別で出している理由は何だったんだろうと思ったりしました。容量的な問題なんでしょうか、販売的な事情何でしょうか、気になります。

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