カラテカ-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：アクション
メーカー：ソフトプロ
発売日：1985年12月5日
ハード：ＦＣ

主人公のカラテカを操作して、さらわれた恋人マリコ姫を助けるため、アクマ将軍と戦うアクションゲームです。ゲームの設定、物語としては、ありきたりな感じですが、ゲームとしてはかなり独特な感じです。

タイトルにもある通り、空手を題材としていて、主人公はキックやパンチで攻撃する事が出来ます。先に進んでいくと、敵が一人ずつ出てくる感じで、基本的には一対一の戦いをして倒したら更に先に進むと言う感じになっています。途中、ギロチンなどの罠があったりします。

独特なのは、まずその動きです。滑らかな動きと言えなくはないのですが、素早く動けるという感じではないので、なかなか思うように動かせない点はちょっとストレスを感じてしまいます。

また、戦闘もかなり独特です。まず、空手が題材となっているためか、敵との戦いの前に礼をしなければいけません。これを怠ると難易度が上がるようです。ただ、その他の部分での難易度も高いので、どれくらい上がったのかは実際にはあまり良く分からないところもあります。

難しい所としては、一撃でやられてしまう要素がある事です。例えば、攻撃の構えをしていない状態で攻撃を受けると一撃でやられてしまいます。そのため、移動状態の時には、敵が来ていないかどうかをちゃんと確認しながら進む必要があります。

かと言って、慎重に時間を掛けてゆっくりと進むと、敵はいくらでもやってくるので、そうのんびりとプレイするわけにもいかないです。敵を倒したので素早く先に進もうと駆け出したら敵が唐突に出て来てやられてしまうなんてのも切ないです。また、ギロチンの罠も一撃でやられてしまう要素なのですが、ギロチンをクリアするのもコツがあって意外と大変です。

ちゃんと戦闘状態になれば、駆け引きもあり、それなりに楽しめる内容だと思うと、余計にその他の部分をもう少しどうにかして欲しかったと思ってしまいます。

元はＰＣのゲームで、良作と言われている作品でもありますが、ファミコンでは独特さがあまり受け入れられず、何ともシュールで奇妙なゲームと言う印象を受けてしまった気がします。ちなみに後にゲームボーイ移植版として、マスターカラテカと言うタイトルで登場していたりもします。そちらはバランス調整などされていて、少しは遊びやすくなってはいます。

本作を開発したジョーダン・メックナーさんは後にプリンス・オブ・ペルシャを開発した事でも知られています。独特な動きなど共通点を感じる部分もあります。

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