麻雀(FC)-おきらくゲームソフト事典-

ジャンル：テーブル
メーカー：任天堂
発売日：1983年8月27日
ハード：ＦＣ

タイトルその物の麻雀のゲームです。ゲームとしてはシンプルな二人打ちの麻雀で、コンピュータとの対戦になります。半荘勝負で先に３勝した方が勝ちとなります。

難易度として初級、中級、上級があり、初級は配牌が良く、チョンボ防止のための機能があったり、中級は配牌が少し厳しくなりチョンボがある、上級は更に配牌が厳しくなり、制限時間が付けられたりしています。チョンボの有り無しが一番大きい気がします。ちなみにコンピュータの能力としては、強さの違いは感じられません。

本当にシンプルな作りなので、ある意味で今でも全く古びていないと感じる作品ではあります。ファミコン初期に登場したゲームだと、タイトルがそのままゲームになっている作品が多かったですが、その内のひとつです。当然のように、ファミコンで初の麻雀のゲームです。ちなみに後にディスクシステムでも登場しているのですが、そちらはディスクシステムと同時に登場したタイトルのひとつでもあります。

麻雀のゲームとしては日本一売れたとも言われている作品です。シンプルなゲーム性なので、いつやっても同じような感覚で楽しめるというのが大きな理由かもしれません。また、ファミコンが子供だけのものではないとアピールしたゲームでもあります。

子供がファミコンを買う際に麻雀も出来ると親を説得するために使われたなんて話もあるみたいです。今だと麻雀がゲームで出来るというのは特別な事ではないですが、当時の事を考えるとかなり画期的なアピールだったのかもしれません。面倒な点数計算などを任せる事が出来たり、大した準備も必要ないというのは大きい気がします。そういう意味ではファミコンの売り上げに貢献した作品で、それを初期に出しているというところは任天堂の戦略として見事と言えるのかもしれないです。

さすがに今プレイすると、シンプルで退屈に感じる部分もあるかもしれませんが、麻雀の基本的なルールとしては変わらないですし、麻雀をちょっと楽しみたいと考えてプレイするなら、実際はこのぐらいで良いのではと思ったりもします。

このゲーム、スタートボタンとＡボタンを押しながらリセットを押すと、役満を狙える配牌となるという裏技があり、それをやると途端に簡単になります。

決して、目立ったゲームと言う訳では無いのですが、それでも売り上げ本数やファミコンへの影響を考えると無視する事が出来ないゲームなのではと思ったりするのですが、そこまで言うと、ちょっと大げさでしょうか。

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