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ディスクシステムの可能性


ファミコンの周辺機器で最大のヒットというと、ディスクシステムの事が真っ先に浮かびます。それまでのROMカセットからDISKという見た目がスマートになった事に、何だか新しい物を見たという気分になった物です。
ところが、ファミコンが1983年から1994年と10年以上続いたのに対して、ディスクシステムは1986年から1992年という期間で、最後の4年間は存在はしていましたが、ほとんど話題になる事もなく、実質的には、1986年から1989年までの4年間程度で終わってしまったような感じです。
ディスクシステムが終わった理由としては、いろいろとあげられていますが、最も大きかったのが容量の問題だと思います。
ROMカセットで大容量化は難しいとされていて、大容量のディスクシステムが登場したはずだったのですが、ROMカセットがあっさりと容量を抜き差ってしまいました。ディスクシステム側ではROMカセットとは逆に拡張できなかったために、大容量化が出来ないままで対抗できませんでした。
個人的に、ディスクシステムの魅力は、書き換えできると言う点で、当時500円で新しいゲームに書きかえれるというのはとても斬新だったと思います。この辺りに活路を見出せれば面白かったのかなとも思います。その可能性のひとつだったと思うのが、ナゾラーランドシリーズ。ディスクマガジンというジャンルで登場しました。内容がミニゲーム集で、当り外れが大きかったのがちょっと難でしたが、アイデアとしては面白かったなと思います。
もうひとつが、ファミマガディスクシリーズ。こちらはファミコン雑誌がアイデアを募集しゲーム化するという企画で媒体にディスクシステムが選ばれています。ディスクの書き換えでの提供でメーカーとしては在庫を抱える心配は無いというのも優れていたと思います。ただ、逆にメーカーとしての利幅が少なかったとも言われているそうです。
古いゲームでも、書き換えればいつでも遊ぶ事が出来ると言うのも、魅力的で、後々、任天堂のバーチャルコンソールやプレイステーションのゲームアーカイブスなどの先駆けだったというといいすぎでしょうか。
結果として、いろいろな可能性を示していましたが、技術的にまだ未成熟のジャンルだったというところでしょうか。ファミコン自体が、必ずしも当時の最先端の技術ではなかったことを考えると異端だったのかなとも思ったりします。


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