天使同盟(PS)-おきらくゲームソフト事典-

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天使同盟(PS)

ジャンル:シミュレーション
メーカー:TGL
発売日:1998年4月23日
ハード:PS

概要

ギガントと言うロボットで戦うシミュレーションゲームです。お話としては、プレイステーションでも登場していた、TILK 青い海から来た少女の続編と言う位置付けの作品のようです。

戦闘の設定がいろいろと細かく、敵との距離や射程だけでなく、高低差や地形、更に装備など、様々な要素を考えてプレイする必要があります。そのため、システムを理解するまでは難易度が高く感じます。そのシステムを分かりやすく説明してくれるのがゲーム内には存在しないというのが厄介です。しかも、画面に表示される情報も決して分かりやすい物では無く、意図したコマンドを見つけるのも慣れない内は大変だったりします。そういう点では、不親切な作品と言う気がします。説明書をしっかりと読んでというところなのかもしれませんが、最初に直感的にプレイできないのはハードルが高い気がします。

そのためか、序盤の難易度がとても高い作品です。しかも、それが説明不足に影響しているというのが少し切ないです。そのため、その序盤を乗り越える事が出来るかで、本作の評価が変わる気がします。ここを乗り越えて、ゲームの面白さが分かってくるとストーリー含めて楽しめる作品という感じですが、そこで躓いてしまうと、何だか良くわからない理不尽な難易度の作品と思ってしまいそうだなと思いました。

ストーリーとしては、世界名作劇場の雰囲気を感じる作品と評されている事が多く、プレイしてみると、その意味が良く分かる気がします。キャラクターのやり取りとか、雰囲気とかが楽しいですし、更に物語を進めていくと、それぞれの戦う理由が分かってきて、単に楽しいだけの物語では無い、深みを感じます。物語全てが必ずしも丁寧に語られている訳では無いのですが、プレイする毎にあれこれと想像する余韻があると解釈したくなります。

物語としては、申し分ない作品なだけに、もう少し導入部分をどうにかして欲しかったという気になってしまいます。出来る事が分かってプレイすれば、それだけの難易度でも楽しめるのですが、それを序盤から理解しろと言うのは、無茶なのではと思ってしまいます。せめて、最初の数ステージはチュートリアルみたいな分かりやすいステージにしてくれたら、また違った評価をされていたのではと思ってしまいます。

ゲームアーカイブスでプレイできる環境があったりしますが、どうせなら、難易度調整をして欲しいと思ってしまいます。そうなったら評価が変わるのか、それとも今度はやりごたえが無くなったと言われたりするんでしょうか。


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