水戸黄門-おきらくゲームソフト事典-

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水戸黄門

ジャンル:アドベンチャー
メーカー:サンソフト
発売日:1987年8月11日
ハード:FC

概要

テレビの時代劇、水戸黄門を題材としたゲームです。西村晃さんが水戸黄門を演じていた頃に登場した作品で、当時放送されていた第16部の旅の行程や登場人物が再現されています。ドラマ同様、日本各地を巡りながら世直しをしていきます。ゲームとしては、各町ごとに決められた目的を果たすために、証拠を集めていきます。

プレイヤーは、奇数ステージは格さん、偶数ステージは助さんを操作する事になります。それぞれアイテムを使う事によって、格さんは弥七、八兵衛、助さんはお銀、又平の助けを借りる事が出来ます。弥七、お銀は忍者なので、屋根裏部屋から忍び込んで情報を得たり、八兵衛、又平は人の良さを活かして聞き込みをする事が出来たりします。

人に話を聞いたり、悪者を懲らしめながら情報を集めると、てがかりのゲージが埋まっていき、最大値まで上がったところで黄門さまの所に行くと、ドラマの名場面が再現されて、ステージクリアとなります。

ステージには制限時間が決められていて、その時間内にクリアできないとそのまま次のステージに進んでしまいます。これが厄介なところで、最終ステージまで時間切れでたどり着けてしまうのですが、最終ステージをクリアするためには、各地で世直しをしておかなければならず、結局、解決できないままゲームオーバーとなってしまいます。そんな事なら、クリアできなかった時点でやり直しにしてくれた方がありがたかったという気はします。

てがかりを集める方法としては、基本的には決まったパターンで行えるので、最初のステージから順番にこなしていけば、それほど難しくは感じないです。ただ、広大なステージを行ったり来たりしないといけないため、後半のステージになると時間制限は厳しくなるので、ちゃんとマップを把握して、順序良く回っていく必要があります。

弥七、八兵衛、お銀、又平の助けを借りるアイテムは悪人を倒す事によって得られるのですが、その他のアイテムは基本的にはお金で買うというのも厄介です。しかも、お金が手に入る手段が、八兵衛と又平の的当てだけと言うのも大変です。

慣れてくれば、的当てで稼げるようにはなるのですが、ステージが進むにつれてアイテムの値段も上がっていくので苦労します。出来れば、余裕がある序盤のステージでアイテムを揃えておく事が攻略には重要になります。

オープニング曲が再現されていたり、テレビでお馴染の印籠を見せる時の長ゼリフやご老公の高笑いなどの音声合成など、原作を感じさせる作りになっているところはとても好感が持てます。また、サンソフトのゲームとしては、いっきから幽霊が、東海道五十三次からおたみちゃんは登場していたり、無銭飲食をした時のミニゲームとして、これもお馴染のおにぎりキャッチが登場していたりもします。

気になる点はいくつもありますが、原作の雰囲気を感じるゲームとしては楽しめる内容にはなっていると思います。続編も登場しているのですが、海外が舞台になっていたりと、本作とはまた違った感じで弾けている作品になっています。


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